ミキサー(混合器)とはUHF帯の電波(地上波)またはCATV等と衛星放送の電波(BS/CS)を一つのテレビ配線に混合して伝送させるための装置です。
電波を一つの配線にまとめることで各部屋のテレビ端末へ同じように両方の電波を運ぶことができる様になるため、既存の配線を利用してBS/CS放送も追加することができますので、テレビ端末のあるすべての部屋で追加した衛星放送を視聴できるようになります。
ただし、ミキサー(混合器)には必ず電源が必要となります。
そのため、既存のテレビまたはブースター(増幅器)からの電源送電が必要となりますので、住宅の配線方法次第ではミキサーを使用できない場合もあります。
また、ミキサーにて混合した電波は分波器という装置を使って分離する必要がありますので、両放送を視聴されるためには同時に分波器の設置も必要となります。
地上波(デジタル電波)放送や、BSなどの衛星放送の電波を混合して、各部屋でテレビを快適に視聴できるようにするものがミキサー(混合器)です。
電波を増幅する装置ではないため、地上波などの電波受信強度を確保できていない場合、テレビ画面にブロックノイズが発生するなど、映像が乱れたり音飛びしたりして、まったく映らない場合もあります。
また衛星放送では電波受信強度が確保されていない場合、まったくテレビは映りません。
電波状況が良い環境であり、これらの症状が見られない場所や、テレビ配線が簡潔である住宅への設置が効果的な装置ですので、それらの症状が伴う住宅にはミキサーよりもブースター(増幅器)を設置して電波を増幅しつつ衛星放送を混合させるのが最良の方法です。
テレビ一台に対してアンテナ一つなどの場合にはブースターは不要ですし、混合器で十分対処できる場合がありますが、部屋数が多い住宅などでは、4分配以上された配線がある場合など、電波は減衰してしまい上記のような症状が出ることがありますのでブースター(増幅器)での混合が最適となります。
混合器で対応できる既存住宅も多いので、テレビ配線の状況を確認したうえで施工判断をさせていただきます。